社会で起きる物事の原因と
結果を決めつけているものは、
科学の厳密な判断ではない。
もっと曖昧で、
その時代に流行している風潮や
気分や損得計算である。
これは美容業界にも
ピッタリとハマる。
生物学、栄養学、皮膚科学など
全く入る余地もなく、
莫大な広告宣伝費によって作り出された
輪郭すらハッキリとしない雰囲気の中で
多くの人々は翻弄されている。
無知な人々を利用して、
本来必要のないものを売りつける
メーカーは履いて捨てるほどある。
その証拠に化粧品の市場規模の拡大は、
化粧品による被害件数と正比例している。
化粧品の効果効能は、
「効かないことが前提」としてあるので
広告に使える表現は
薬事法で限定されている。
しかし、メーカーは
それでは売れないと知っているので、
薬事法のギリギリのラインを
攻めて宣伝している。
断定的な表現を避けて、
その期待効果を消費者の脳内で
連想させる表 現を巧妙に仕掛けている。
「つけてすぐに“もっちり肌“になる」など
細胞の代謝を知っていれば
あり得ないことであるが、
実際 につけてみると騙される。
なぜなら、肌に上にたっぷりつけられた
「とろみ成分」がそうさせるからだ。
しかし、それには代償がある。
それは肌を乾燥させることである。
なぜ保湿成分が肌を乾燥させるのか?
その期待効果とは真逆の作用に
疑問を抱くと思われるかも知れないが、
実際に保湿することで
肌が乾燥しなくなるのであれば、
保湿剤はとっくに必要なくなっています。
しかし、実際には年々乾燥は
ひどくなるばかりである。
これは肌のターンオーバーの
メカニズムを知ることで明確に理解できる。
そもそも肌は、皮膚という
最大の臓器であると同時に
最大の排出機構である。
臓器は組織でつくられて、
組織は細胞によって構成されている事実を
もう一度、じっくりと理解する必要がある。
つまり、肌は
細胞の集合体なのである。
そこに時間という尺度を加えれば、
その細胞を構成する物質は、
代謝の結果生じたものであり、
細胞をどのように変化させるかも、
代謝が進まなければ始まらない。
すなわち、私たちの 日々の
身体変化の最小単位は
「代謝」なのである。
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最後まで読んで
理解をしたら「いいね」で
印を付けておきましょう!
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