《ターンオーバー促進対策》
ビタミンA
ビタミンAは「レチノール」
「レチナール」、「レチノイン酸」の
3つに分類される。
それぞれ違う作用があるが、
通常ビタミンAのサプリメントとして
流通しているほとんどは
「レチノー ル」である。
「レチノール」を摂取すると
体内では「レチナール」となって
「レチナール」は「レチノイン酸」と
変化していく。
この「レチノイン酸」はシミやシワ、
ニキビ治療などでも
使われているものである。
ターンオーバーは
極めて巧妙なメカニズムによって
制御されており、
その調節機構も複雑だ。
上皮細胞成長因子(EGF)や
インターロイキン-1などの
サイトカインに代表される
シグナル伝達物質が、
ケラチノサイトの細胞膜状の
特異的な受容体を介して、
さらには、細胞内情報伝達機構を介して
遺伝子発現を調節し、
増殖または角化を制御している。
この遺伝子発現を調節する物質として
「ビタミンA」と「ビタミンD」が
作用している。
これらもサイトカインと同様に
ケラチノサイトの核内になる
受容体に結合して、「ビタミンA」は
角化を抑制し、「ビタミンD」は
角化を促進している。
簡単に言えば、
これら2つのビタミンは
肌のターンオーバーを
健全に制御しているのである。
また「ビタミンA」は、
成長ホルモンとヒアルロン酸の
合成にも関わっているので、
美容という面においては
欠かせない補酵素となる。
ビタミンAの
大量摂取による副作用として
多い症状は頭痛がある。
頭痛リスクが発生するのは
1 日45,000IU以上であるため、
それ以下であれば問題ないと言える。
また、
このような副反応が起きる原因は
タンパク質不足である。
ビタミンAは
タンパク質と抱き合わせで使われる
ビタミンであるからである。
《亜鉛》
亜鉛は、体内に約2g存在し
200種類以上の酵素反応に
関与している。
亜鉛は細胞分裂の盛んな爪、
皮膚、粘膜、毛根など
に多く存在することが知られており、
体内の亜鉛量が一定値を下回る
「亜鉛欠乏状態」になると、
爪が薄くなったり、剥がれてきたり、
抜け毛が増えたり、肌荒れなどの
皮膚症状が最も現れやすい症状となる。
つまり、亜鉛が皮膚の維持に
とても重要な役割を果たしている。
最近の研究では、
亜鉛が欠損するとコラーゲンを産生する
線維芽細胞が減少して、
皮膚が著しく薄くなることが分かっている。
だから肌のハリを維持する上でも
亜鉛は欠かせないミネラルとなる。
また、亜鉛には発毛・育毛効果がある。
毛髪は細胞分裂が激しいため、
そこでの酵素反応に使われるだけではない。
薄毛の原因とされる
ジヒドロテストステロンの代謝を
阻害するのである。
ジヒドロテストステロンは
男性ホルモンであるテストステロンが
「5α還元酵素」によって
変化するのであるが、
亜鉛はこの「5α還元酵素」の
活性を抑えるのである。
実は、このメカニズムは
AGAのクスリである
「フィナステリド」と同じ作用になる。
「フィナステリド」には
勃起障害などの副作用が伴うが、
亜鉛は逆に生殖機能を高める。
だから
「セックスミネラル」と呼ばれるのである。
つまり、副作用なく
発毛・育毛を強力にサポートするのである。
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