<ローションやクリームの害>
洗顔後に
ローションやクリームを塗ることは
バリア機能を失った皮膚に対して
毒性の強い異物を押し込めることに等しく
その結果、それを排除しようとして
皮膚は炎症を起こす。
赤みのある肌とは
肌が炎症状態にあることだ。
この炎症とは
体内に異物が入ってきたときに
それを排除するため
生体が傷害を受けた際に起こす反応である。
細胞や組織が傷害された際に
これを取り除いて再生するための反応で
生体にとっては防御的なものとなる。
しかし
これが過剰に反応すると
様々な疾患を招く。
花粉症などの
アレルギーも炎症反応の一つだ。
また
炎症は大量の活性酸素を発生させる。
活性酸素は
ウィルスや細菌を殺す武器ともなるが
その一方では細胞を酸化させて破壊する。
例えば、
肌のハリを維持している物質の生産は
線維芽細胞が担っているが
この細胞が消滅または機能低下すれば
当然ながら肌はたるむ。
そのため生体は
抗酸化物質を備えているのだが
この合成能力や加齢に伴い衰えてくる。
つまり、
歳を取れば取るほどに
誤ったスキンケアが
加速的に肌を劣化させる。
また、毛穴の汚れを気にして
過剰に洗顔する人はどんどん毛穴が広がる。
さらに広がった毛穴に
また汚れが入って
さらに気になり洗顔する。
この悪循環を続けている限り
毛穴は小さくならない。
そもそも
毛穴が広がるメカニズムとは
どんなものなのか。
毛穴の役割は皮脂を分泌して
乾燥を防ぎ、汗を分泌して
体温調節を行うことだ。
ただし、皮脂単体では
乾燥を防ぐことはほとんどできない。
皮脂は皮脂線から分泌され
その皮脂線は毛根内部にある。
皮脂は、人の身体が
フサフサおおわれていた頃の名残である。
皮脂が毛の表面をコーティングして
なめらかな状態にしていたのだ。
そのおかげで、毛玉になったり
毛同士がからまらないようにしていたのだ。
つまり、皮脂というより
毛脂というべき性質のものである。
皮脂は、長く放置すると
肌にとってはダメージとなる。
皮脂は時間が経つと酸化して
過酸化脂質として変化する。
つまり、腐るわけだ。
これが、毛穴の黒ずみである。
腐った脂肪は
皮膚を刺激して炎症を起こし
それが何度も繰り返されると
組織に慢性的なダメージを与える。
しかし、表皮には
その皮脂をエサにして
天然の保湿クリームを産生する菌が
生息するのだ。
肌のきれいな人は
適度な菌により皮脂を保湿クリームに
転換している人である。
だから
一定量の皮脂は必要な存在となる。
菌と皮脂の量は
絶妙なバランスで成り立っているのである。
その生態系のバランスを
頻繁に洗顔することで
崩壊させてしまう人は
過剰に皮脂が分泌されてしまう。
その皮脂を
さらに取り除くために洗顔して
さらに皮脂が分泌される。
この悪循環が毛穴を拡大させるのだ。
自分では清潔にしているつもりが
実は全く逆効果となっている。
これも誤った知識に基づく
肌トラブルの一例である。
また、多くの人は
オーガニックだから身体に“やさしい”
というイメージを持っているが
実はこれも誤った認識である。
もし、植物アレルギーであれば
オーガニック化粧品は害となり
肌トラブルを招く。
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最後まで読んで
理解をしたら「いいね」で
印を付けておきましょう!
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