《ビタミンBコンプレックス》
ビタミンB群は
ミトコンドリアで働いている
栄養素である。
ビタミンB群の種類は
ビタミンB1、 B2、B6、
ナイアシン(B3)
パントテント酸(B5)
ビオチン、B12、葉酸などがある。
これらは単体ではなく、
互いに助け合いながら働くために
コンプレックスとして使用する。
ビタミンBの中でも、
特にビタミンB1はATP合成の過程で
中心的な役割を果たしている。
グルコースが
好気性解糖に入るために、
代謝により生成される
ビルビン酸をアセチルCoAに
変換する際に必要となるビタミンである。
(この時、同時に鉄も必須となる)
ビタミンB群は食事から摂取できるが、
ほとんどの人は欠乏症を抱えている。
ビタミンB群の欠乏によって、
ATPの合成量は1/10となってしまい、
乳酸やコリ、筋肉疲労を
招いているのである。
《抗酸化物質の摂取ビタミンE 》
ビタミンEは両親媒生の特性があり、
13種類のビタミンの中で
生体に最も多く存在する脂溶性の
抗酸化物質である。
その基本的な作用は、
抗酸化作用、細胞膜情報伝達作用
生体膜安定化作用である。
これらの作用によって、ビタミンEは
酸素、ビタミン、ミネラルを
ミトコンドリア内に
取り込みやすくしてくれる。
老化を遅延させる条件として
「全身の細胞の死亡率の低下」と
「性ホルモンの増産」はキーとなる。
この両者に
ビタミンEが持っている役割は多い。
「細胞の死亡率の低下」に対しては
抗酸化作用が挙げられる。
ビタミンEは
生体内の不飽和脂肪酸の
自動酸化を抑制するのである。
飽和脂肪酸とは「水素で飽和した」
という意味であり、そこに
水素がついていなければ
不飽和脂肪酸となる。
不飽和脂肪酸には
物性上の弱点がある。
それは、酸化によって
有害な過酸化脂質を
作ってしまうことである。
不飽和脂肪酸の自動酸化は、
抗酸化物質で防ぐことができるが
その量が多いほど、抗酸化物質の量も
多くしなければならない。
つまり不飽和脂肪酸の摂取量が
多い食事をするのであれば、
それに応じてビタミンEなどの
抗酸化物質で防げば
細胞ダメージはなくなるのである。
細胞のダメージとは、
「酸化」と等しい。
酸化とは、
酸素の結合する反応である。
この本質は、 酸素が
酸化の対象となる物質を持つ
「電子」を引き抜くことである。
電子を引き抜かれる現象が、
酸化という名の本質である。
そこで、酸素がいろいろな物質を
酸化させることの本質は、
酸素にはいろいろな物質の持つ電子を
引き抜く作用があるということに
ほかならない。
このとき酸素は、
相手の電子を奪って
自分自身が安定な状態に
落ち着けるようにする特性が
あるのである。
大気中の酸素は、2原子が結合して
一つの分子をつくっている。
この形の酸素では、
他の物質から電子を引き抜く力が
あまり強くない。
還元すれば酸化力が弱い。
しかし、電子を引き抜く
強い状態へと変貌することができる。
このような酸素を「活性酸素」と呼ぶ。
活性酸素とは、
「酸化力の強い酸素」
「活性の高い酸素」を意味する。
この活性は、
電子を引き抜く力を示すわけだから
酸素の持つ電子の配列や数から
その力、すなわち酸化力が決まる。
酸素分子の電子の
配列や数は多種多様である。
だから活性酸素にも種類がある。
活性酸素は、
扱いやすい相手から電子を強引に奪う。
この“強引さ“が「活性」の正体である。
これに対して「毒性」
「障害作用」などの言葉が当てられている。
普通の酸素は、毒性も障害も弱いが
活性酸素には、毒性があり
障害性がある。
これが不飽和脂肪酸から
電子を奪って、過酸化脂質という
毒をつくるのである。
そこで改めて
「抗酸化作用」について言えば、
電子の引き抜きに抵抗する
作用のことである。
ビタミンEが
不飽和脂肪酸の酸化を
防ぐということは
電子を引き抜かれる役目を
このビタミンE が引き受けて
不飽和脂肪酸の電子系を
守ることを意味するのである。
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