《ビタミンC(容量:1日あたり1,000mgを複数回に分けて摂取)》
SODの処理能力は
全身で発生する
すべての活性酸素を賄いきれない。
それをサポートしてくれるのが
ビタミンCである。
ビタミンCは
スーパーオキサイドに出会うと
これに水素を与えて水に流して
自分は「ビタミンCラジカル(モノデヒドロアスコルビン酸ラジカル)」になる。
この「ビタミンCラジカル」には、
一重項酵素、ヒドロキシラジカル・スーパーオキサイドを除去する作用がある。
過酸化脂質は血液にのって
至るところに配達される。
この時限爆弾が爆発し
て一重項酵素ができても、
そこにビタミンCがいれば
解決してくれるのである。
だから、ビタミンCは
多くとればとるほどに
身体にいい影響を与える。
では、その摂取量の限界は
どのように判断するのか。
ビタミンC1,000mgを
1~2時間ごとに摂取すると
徐々にお腹が張り、ガスが増えていく。
この量が
その時の最適な摂取量となる。
ビタミンCの摂取量が増え、
腸管からの摂取量を上回ると、
吸収されなかったビタミンCが
小腸から大腸へと流れる。
ビタミンCは酸性のため、
腸内が酸性へと傾き、
大腸菌が、悪玉菌である
ウェルッシュ菌などの
アルカリ性環境を好む腸内細菌が減り
酸性を好む乳酸菌などの
善玉菌が増えるのである。
またビタミンCは水溶性のため、
必要以上のものは
尿として排出されるから
1日20gや30gなど
大量に摂取して問題はないのである。
かつて「ビタミンCは腎結石や尿路結石のリスクを高める」と言われていた。
しかし、これは間違いである。
結石は「シュウ酸」と「カルシウム」が
結合したもの。
ビタミンCの代謝産物の一部である
「シュウ酸」が尿中に増えることから
誤った説が広まったと思われる。
しかし実際には
尿中のカルシウムはビタミンCと結合し、
シュウ酸と結合するカルシウムの量は
減少する。
ということは、ビタミンCが
尿路結石の元になるシュウ酸と
カルシウムの結合を
阻止していることになる。
つまり、ビタミンCは
結石のリスクを下げているのである。
この結石のほとんどの原因は
カルシウム過剰、マグネシウム不足である。
コラーゲンの強さと抗酸化活動における、
両方の役割の結果として、ビタミンCは
加齢に伴い起こる皮膚のシワと
たるみを減らす。
また、粘膜の維持を助け
ストレスの時には容易に
枯渇してしまう副腎皮質ホルモンの
産出には必須となる。
さらに、免疫機能を促進することで
風邪を引かなくなる。
なぜか。
その理由は3つある。
1. ビタミンCが、直にウィルスを攻撃してそれを破壊すること
2. 白血球の食作用を増殖させること
3. インターフェロンをつくって、間接的にウィルスの増殖を防ぐこと
白血球はウィルスを見つけると
それを攻撃する。
通常はおとなしく待機しているが、
ウィルスなどが体内に侵入すると
いっきに増殖して攻撃する。
このときビタミンCは
白血球の殺菌作用を
亢進させる作用があるのだ。
またウィルスに感染すると
インターフェロンと呼ばれる
タンパク質が細胞内でつくられる。
インターフェロンは
免疫能を高めるように働く。
その結果、発熱や悪寒といった
風邪の症状を引き起こして
ウィルスを撲滅させるのである。
このインターフェロンが
つくり出されるときにも
ビタミンCは必要となる。
従って、ビタミンC が
体内に十分にないと
インターフェロンがつくれず
ウィルスが増えてしまうのである。
興味深いことに、
感染症になっている間は
白血球のビタミンCの値は
急激に落ち込む。
これはまさに、
最も必要とされていることである。
このようにビタミンCは
直接的にも間接的にも
抗ウィルスとして作用する。
しかしビタミンCを
少ない量摂取しても
その効果は得られない。
特にビタミンCは
水溶性であるために
一度に大量に摂取しても
体内で蓄積できる量に限界があるため、
余剰分はすべて尿として
排出されてしまう。
その為、複数回に分けて
小まめに摂取する必要がある。
1日に200mgの
ビタミンCサプリメントを摂取しても、
細胞内のアスコルビン酸値に変化はない。
しかし1日6000mg以上の摂取ではじめて、
正常に留まる値となって
感染と戦う準備ができるのである。
またビタミンCの欠乏は
脂肪燃焼作用にも影響する。
なぜならビタミンCは
中性脂肪から分解された脂肪酸を
ミトコンドリアに取り込む際に
必要なカルニチンを合成する
補酵素として働くからである。
「ストレス太り」は
このビタミンCの欠乏から
くることも理解できるだろう。
脂肪酸が燃焼されない以上、
ケトーシスにはならない。
それは非効率な解糖系の
エネルギーサ イクルに
依存することであり、
ビタミン、ミネラルの
大量消費が続くことになる。
全てが悪循環となるのである。
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理解をしたら「いいね」で
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