《インナーケア》
肌は細胞からできている。
当たり前のことであるが
この事実を知れば、
細胞レベルでのケアは絶対条件となる。
それは、
代謝を正常に維持することに尽きる。
代謝には2つの側面がある。
一つはエネルギーを生み出す
「エネルギー代謝」
もう一つは、物質を変化させる
「物資代謝」である。
化粧品業界で使われる
ターンオーバーとは、
「物質代謝」に該当する。
だから、こちらばかりに
目が向けられてしまうが、
エネルギー代謝も同様に重要となる。
なぜなら、エネルギーがなければ
代謝のスピードが遅延するからだ。
それは代謝回転の遅延となる。
つまり、ターンオーバーも
遅延するのである。
エネルギー代謝と物質代謝は
表裏一体の関係にある。
どちらも栄養素が必要である。
今の自分のカラダに
必要な代謝レベルに応じた
栄養素が必要となる。
歳をとると代謝レベルは下がる。
なぜなら、細胞分裂が
若年層に比べて遅くなり、
さら に細胞数が少なくなるからだ。
また、消化能力の衰えも
もう一つの要因となる。
消化できないから、食べられない。
食べられないから、
摂取する栄養素も少なくなる。
すると 身体はそのレベルでの
生命活動に適応する。
つまり、低レベルでの
代謝を維持するのである。
カロリー制限によるダイエットをすると
最初はストンと体重が落ちるが、
ある程度経過すると停滞期に入り、
体重が落ちなくなる。
これは少ないカロリーで
生命維持するために、
身体が勝手に代謝レベルを
下げたことによって起こる。
それは生存するために
細胞内での活動が、
低迷することを意味する。
もちろん肌のハリを保つための
コラーゲン産生も制限されるだろう。
生命維持の優先順位からすれば、
コラーゲンなどは下位に属するからだ。
つまり、エネルギー消費において
外見を左右する部位は
すべて後回しにされることになる。
《老化の原因》
ある種の生物学的な変化は、
生まれてから25年後に
ギアが切り替わるように加速する。
その後、はっきりとした
下り坂を進まなければならない。
細胞の働きが変化し、
成長ホルモンの分泌は確実に減る。
新陳代謝のペースも一段落し、
脳は完成に近づき
筋肉と骨の量はピークに達する。
顔のシワに気づき始め、
夜更かしすると肌艶が悪くなり、
高校時代よりも体重が増える。
老化は一夜にして
起きたように見えるが、そうではない。
現代科学で一致している意見は、
老化はプログラムされた細胞の寿命と
細胞のダメージによるものだ
ということである。
プログラム理論は、
テロメアの短縮である。
DNA分子の末端キャップのような
役割を担っているテロメアは、
細胞分裂するたびに短くなる。
だから「老化時計」と呼ばれている。
このテロメアが短くなればなるほどに
遺伝子の発現に影響を与える。
その結果が細胞の老化である。
遺伝子の発現とは、
DNAのタンパク質を合成する
配列部分にスイッチが入って、
タンパク質を合成することである。
生体内では、このスイッチの
オンオフが常に行われている。
このオンオフの多くは、
運動などによる刺激だけでなく
日々摂取する栄養素が
最も大きな影響を及ぼしている。
そしてもう一つの原因が
ダメージ理論である。
ダメージ理論には、フリーラジカルと
糖化による理論が含まれる。
活性酸素は、私たちの外部環境(日光
X線、放射能、化学物質、毒物など)、
摂取する食べ物、または
飲み物に由来するか、
または化学反応の間に体内で産生される。
フリーラジカルによる
ダメージを防ぐためには
「スカベンジャー」と呼ばれている
「抗酸化物質」をいかに
多く産生させるか、
もしくは外部から摂取するかしかない。
糖化理論には、タンパク質が
最終的に正しく機能しなくなるまで、
血糖分子がタンパク質に
くっつき続けるというものである。
過度の糖化は酵素の不活性化、
タンパク質の構造及び調整の損傷、
免疫機能障害、
増加する細胞の機能不全など、
多くの副作用を引き起こす。
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