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執筆者の写真株式会社And You Tear

肌を若く保つための基礎知識(後編)


＜栄養失調は細胞を劣化させる＞


さて、サバイバル・モードの状態で

「美しさ」を維持できるのでしょうか？


ふっくらとした肌、キメのある肌

シミのない肌、潤いのある肌

フサフサした毛量、ハリのある髪など

サバイバル・モードでは

維持できるはずもありません。


なぜなら「生存」という

観点からすれば、

どれも必要ではないからです。

ここまで理解すると

「美」と「健康」が同義であることが

お分かりいただけると思います。


不健康な人に美しい人がいないように

美しい人は健康である、と言えるのです。


皮膚は人体において

最大の臓器でありながら、

最大の排出機関です。


肌がきれいな人は

その排出機構が正常に作動しており、

ターンオーバーも遅延することなく、

うまく循環しているものです。


それは結果的に

ふっくらとした艶のある肌となります。

＜化粧水は乾燥を助長する＞


また「肌が乾燥するから」

という理由で化粧水を

ジャバジャバと付ける人がいます。


化粧水の99％は

単なる「水」です。


「水」をつけて

本当に肌は潤うのでしょうか？


この「潤う」とは、角質細胞内に

「水」が浸透して、

細胞がふっくらとなることです。


ただの水が細胞に入ることが

出来るのでしょうか？



細胞には、細胞内外の物質の

出入りを細胞膜が制御しています。


もし、ただの水が

この細胞膜を通過するのであれば、

身体は確実に膨張するはずです。


湯船に浸かれば

大変なことになるでしょう。

ただの水は、

細胞内に入ることはないのです。


だから化粧水で、

肌が潤うこともないのです。



しかし、ヒアルロン酸などの

増粘剤が、あたかも

潤っているかのような

誤解を与えているのです。


また、肌にのっかっている水は

いずれ蒸発します。


この時、整然と並べられている

角質細胞を剥がしてしまうのです。

角質細胞は

キメを構成しているので、

そのキメに伱間が

できることになるのです。


そうなると、

その伱間からさらに水分が

蒸発しやすくなります。


つまり化粧水は、

乾燥を防ぐのではなく、

乾燥を助長するのです。


しかし、多くの人は

化粧水をつけた後にクリームなどで

蓋をしているので、

その自覚がなくなるのです。


毎日のルーティーンとして、

このようなスキンケアをしていれば

ターンオーバーは乱れて、

シミやくすみができます。

さらに乾燥は、細胞を

干からびさせることですので、

炎症も起こりやすくなるでしょう。


炎症は活性酸素を産生するので、

周辺のコラーゲンが

破壊されていきます。


するとたるみも生じてくるのです。


そこへ追い打ちをかけるように、

過剰な糖質、極端なダイエットや

偏食による質的な栄養失調によって

カラダはサバイバル・モードへと移行。


外見の美しさを犠牲にして、

重要な代謝を優先させるのです。

しかし、外部から潤沢な

タンパク質が供給されれば、その悪循環を

すべてひっくり返すことができます。


乾燥肌は潤いのある肌へ、

ターンオーバーは促進されて

シミは排出され、キメ細い肌へと

生まれ変わります。


また、肌のハリを保つコラーゲンも

どんどんつくりかえられることでしょう。

しかし、ここで一つの疑問が

生まれるはずです。


なぜ、「潤う」のか？

「潤う」とは、細胞内に

水があることです。


その水は、外部から

簡単に入れられるものではありません。


どうしてタンパク質が

細胞を潤わせるのでしょうか？



＜タンパク合成が細胞内で水を作り出す＞


タンパク質の原料は

アミノ酸です。

アミノ酸の基本構造は

次の通りです。

このアミノ酸が結合することで

タンパク質が合成されるのですが、

その時にH20（水）が生成されます。

つまり、フレッシュな

タンパク質が供給される限り

タンパク質合成が盛んになり、

より多くの水が生成されるのです。


しかし、逆にタンパク不足になると

タンパク質の分解が亢進します。


その時には、H2Oが要求されるので

細胞内の水が奪われていくのです。


つまり、細胞は枯れて

潤いがなくなります。


このメカニズムがわかると

化粧水を選択するのではなく、

タンパク質を摂取することに

なるはずです。

しかし、多く摂取したからといって

すぐに肌が生まれ変わることは

ありません。


また、その消化もできずに

消化不良を起こすだけになります。


時間をかけて、

ローディングが必要になるのです。


少量からスタートして、

最終的には1日の摂取量を

自分の体重の１／1000グラム以上と

することが重要となります。


体重が50kgであれば、

50gとなります。


これを3ヶ月間続けると

確実に肌は変化していきます。


3ヶ月前に必要とした

化粧水やクリームの必要性はなくなり、

乾燥、敏感肌は

嘘のように生まれ変わるはずです。


このターンオーバーを

もっと加速させるには、

ビタミンやミネラル、さらに

細胞へのシグナルが大切になります。


これは、別のコンテンツで

お話ししていきます。


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